デセールワゴンとは、デザートを載せたワゴンのことで、提供時に好きなメニューを複数選べるものが多いです。きれいに並んだデザート選ぶ時間がとても楽しいんですよね。
今回は代官山の一軒家フレンチ、マダム・トキのランチにお邪魔したのでレポートします。デセールワゴンが素敵でした〜。
マダム・トキのアクセス
マダム・トキは東急東横線代官山駅が最寄りです。
代官山駅を出て旧山手通り沿いに歩いて10分ほど。途中には蔦屋書店やポールポキューズなどの有名店がたくさん。散歩気分で歩くのが楽しいですよ。
マダム・トキと書かれたアーチ状の門をくぐると、煉瓦色の屋根のりっぱな一軒家が出迎えてくれます。
内装も落ち着いたトーンでまとめられていて、素敵です。
マダム・トキのメニュー
今回ランチでお伺いして、ランチBコース(5,500円)をお願いしました。
ランチBコースはアミューズ、前菜、スープ、魚料理、肉料理、ワゴンデセール、カフェ、プティフールのコースとなります。一番リーズナブルなコースですが、魚も肉もいただけるのでボリュームがあります。
ドリンクはメルロー種の葡萄ジュースにしました。ノンアルコールもスパークリング、白、赤の各種やカクテルと品揃えが豊富です。ランチ利用には有難いです。
王道かつ旬を活かしたフレンチ
さて、本題のお料理がやってきました。
アミューズブッシュ
リンゴでできたジュレとカモミールのエスプーマだったと思います。さっぱりとして、これからやってくるお皿への期待が高まります。
パンは数種から好きなものを選べるスタイル。こちらは葡萄が練り込まれたパンです。
北海道産ボタンエビとイクラ カリフラワーのムースと菜の花のクーリ
前菜です。以前北海道産のとってもおいしいえびをいただいたことがあって、その体験を思い出しました。ぷりぷりねっとり、臭みがない新鮮なえび。えびって鮮度が落ちやすいので、東京ではなかなかいいえびをいただくのって難しいんです。
北海道の空港で幻のえびをいただいた記事はこちら↓
そんな濃厚なえびといくらを、菜の花の苦味がまとめてくれるので食べやすいです。
栗のスープ セップ茸のセバイヨン
栗のスープ? 舌触りがざらっとした芋のポタージュのようで、食べやすかったです。上の紐状のものはポテトを揚げたものです。
鱈のポワレとその白子のムニエル ハマグリとあおさのりのジュ
たらも白子も、外はカリッと中はしっとりと、しかししっかりと火入れがされていました。おうちではなかなかできないこういう技術を見ると、いいレストランに来たなという実感が湧きますね。はまぐりとあおさのりのジュは貝出汁と塩味が絶妙。
蝦夷鹿もも肉のロティ タモギ茸のソテー ビターなショコラの香り 山形産山ぶどうと赤ワインソース
鹿肉はミディアムレア。赤身は生臭くはないもののちょっと血の匂いがありジビエらしい滋味がありました。赤ワインソースとショコラでお肉に深みが足されていました。
心躍るデセールワゴン
さて、メイン2品をいただいてかなりお腹いっぱいのところにやってきました。デセールワゴンです。
ワゴンの上には10種のデザートが!全部ホールサイズで重厚感があります。
このなかから好きなデザートを選ぶことができます。1種類でもいいですし、何種類でも選んでOK。目移りして選べません!
欲張ってヨーグルトとブラッドオレンジのフルーツポンチ以外の全8種類をいただきました。
写真1時の方向から反時計回りに、ショートケーキ、オペラ、固めプリン、タルトタタン、いちごのタルト、ケークシトロン、モンブラン。真ん中はレアチーズです。
全部おいしいんですけど、固めプリンとケークシトロン、ショートケーキがよかったかな。シンプルなもののほうが素材や味の繊細なバランスがよくわかって、おいしさが際立っていた気がします。
最後はコーヒーとプティフールで締め。プティフールも数種から選ぶことができました。
自家製キャラメル、ギモーヴ、フルーツゼリー、アーモンドドラジェ。
自家製キャラメルがねっとりした甘さでおかわりしたくなりました。
特別なときのランチに是非
以上、マダム・トキのレポートでした。
ここまで紹介してきた食べ物だけでなく、建物・調度品・接客に至るまで、王道のフレンチという重厚さがありました。
しかしながらゲストがあまりカッチカチに緊張しなくてもいいような、懐の広さも感じられました。
記念日など、特別な時のお祝いに、大事な人と来たいレストランです。
訪問日 2023/1/12