ぬいとめし

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神聖な滝とマングローブに癒やされる 上原港と浦内川クルーズ

西表島には2つ港があります。北西の上原港と南東の大原港です。
北西の上原港近くの浦内川には大きな滝がいくつもあり、ガイドなしでもトレッキングが楽しめます。

ツアーではなかなか行けないところですが、ディープに西表島を楽しめますよ。

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西表島上原港へ

西表島上原港へは石垣離島ターミナルからフェリーが出ています。1日12本出ています。
特に冬期は北風でフェリーが出ないことがあるので、代替手段を考えておきましょう。大原港からの代行バスもありますが、上原港の到着時間が大幅に変わります。

 

フェリー乗り場にいる竹富島行きの船と比べると小さい船でちょっと不安になります。揺れもあるので心配な人は酔どめを持っていきましょう。

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石垣島と西表島の間にはいくつも小さな島があり、それらを眺めながらの船旅を楽しめます。写真は黒島?竹富島だったかな。

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4,50分程で上原港に到着。ホテルやツアーの送迎バスがたくさん待ち構えていました。
私達は浦内川観光のお兄さんに声をかけ、浦内川まで送迎してもらいます。

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上原のホテルを経由して、浦内川につきました。ツアーがほとんどなのか、個別送迎は私達ともう1組だけです。

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こちらが浦内川クルーズの船です。

浦内川クルーズ

浦内川クルーズはいくつかメニューがあります。

一番ポピュラーなのがクルーズ往復のみ。船から降りずに川を遊覧し帰ってきます。
次にあるのが川の上流で船を降りてトレッキングをし、帰りにも同じ場所から船で帰ってくるパターン。

他にもガイド付き、カヌー体験のメニューなどもありますが、時間もお金もかかります。
時間をかけずトレッキングのみでよいということでトレッキングコースにしました。

トレッキングコースの所要時間は3時間。船の乗船時間は片道30分なので、トレッキング時間は2時間程度です。午前中に出発しお昼過ぎに帰ってくるパターンが一般的。
船の出港時間も決まっているので、個人手配の場合はクルーズ船の会社に電話して帰りの船の時間を確認したほうがよさそうです。

浦内川で楽しめるマングローブたち

さてさて、まずは船で川のぼりを楽しみます。

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まずは川のスケールに圧倒されます。河口幅が500mもあり、長さはなんと39km。沖縄県内最長最大規模の河川だそうです。

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河口から少し進むと特徴的な形の木々が見えてきます。

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ピントがあっていませんが、「オヒルギ」と書かれた看板がかけられています。
このようにマングローブ林の木の種類を網羅して紹介してくれます。

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こちらはヤエヤマヒルギ。

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サキシマスオウノキ。板根と言って根っこが板のように平べったくなっている木です。

 

30分のクルーズのあとはトレッキング。遊歩道があるとはいえほぼジャングルです。
トレッキングの途中では西表の多様な植物を観察できます。

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上から垂れ下がっている植物は木の一部ではなく、木の養分を吸って成長するそうです。

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トレッキングの途中ではちょっとした沢がいくつか見られます。濡れても良い靴、滑らない靴をおすすめます。

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巨木もたくさん。

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芸術的に絡まった蔦。

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船着き場から歩いて30分程で、マリユドゥの滝の展望台に着きます。日本の滝100選に選ばれるほどの、大きさと美しさをたたえています。

トレッキングコースの途中にマリユドゥの滝へと降りる道があったのですが、台風で使えなくなってしまったとのこと。途中までは近づくことができるというので、体力に余裕があればどうぞ。

マリユドゥの滝の展望台まではそんなに時間がかからないのですが、ここからが長くて険しい道のりになってきます。
30分ほどかけてやってきたのがカンビレーの滝。滝というか

ここは近くまで降りてみることができます。

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あとは帰るだけ。ですがアップダウンが激しかったり、スコールに見舞われたりしてかなりしんどい帰り道でした。

さきほどのマリユドゥの滝の展望台にある東屋で昼食です。

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ランチは石垣離島ターミナルの売店で購入したおにぎりです。チーズささみおにぎりは大人のこぶし大の大きさです。これ1つでお腹いっぱいになってしまいました。

展望台の近くには常にカラスが待機していました。
できればカラスでなく固有種のリュウキュウアカショウビンとか見たかったな…
鳥の鳴き声はたくさん聞きましたが、とうとう本体に出会うことはできませんでした。

植物の固有種はたくさん見られましたが、動物の固有種はなかなかお目にかかれません。

ごはんで元気チャージもして、あとは帰るだけです。

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上流の船着き場付近はごつごつした岩だらけ。

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帰りの船に乗って帰ります。シートに年季が入っていますね。

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帰りは少し行きとルートが変わり、ガイドさんの解説の内容も変わっていました。
昔は浦内川下流に炭鉱を中心とした集落があったそうですが、川の氾濫でなくなってしまったそうです。

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帰りは干潮となりマングローブの根っこがはっきり見えました。

浦内川クルーズとトレッキングで最大規模の西表の自然を体験

以上、浦内川クルーズとトレッキングの紹介でした。ツアーに頼らず自分のペースで雄大な自然に触れることができ、満足です。

トレッキングはかなりしんどかったですが、地元の小学生も遠足で来ていたくらいなので、小学生からも楽しめる内容になっていますよ。ファミリーにもおすすめです。

訪問日 2021/11/6